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秋詣2023

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来たる秋のはじまりに、移り行く四季を感じながら「秋詣」として心新たにお参りを頂ければ幸いです。 収穫の秋、読書の秋、食欲の秋、行楽の秋、スポーツの秋、などと、秋は多様な呼称がある… もっと読む
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12月13日は『正月事始め』 お正月の準備はこの日から!

年の瀬が迫るこの季節。 12月という月は、一年を振り返りつつ、その先に控えるお正月を芽出度く迎える大切な時期です🙂 煤払いに柚子湯に大掃除、そして年越の大祓。 一年を締めくくる12月は、「清め」のシーズンでもあります✨ 毎年12月13日は、『正月の事始め』としてお正月を迎える準備が始められる日。 お正月の準備は多岐にわたり、多くの時間をかけて行われますが、まずは一年間のうちにたまった煤を掃う「煤払い」からはじまります! ◆「煤払い」からはじまる新年の迎え方現在の大掃除

「お守り」はいつ更新する?

早いものでもう年の瀬の足音が近づいてまいりました。 今年も残すところわずかとなり慌ただしい日々が続くかと存じますが、冬の訪れを感じながら温かい心と共にお過ごしいただければと思います😊 師走の何かと忙しいこの時期にこそご提案したいのが、「お守りや授与品の更新」です。 大晦日の大祓や大掃除などがある師走🧹 身辺を清めて新年に向かうこの時期は、お守りや授与品の更新タイミングにもピッタリなのです✨ ◆お守りを更新するおすすめの時期は?そもそも、お札やお守りなどの授与品は、どの

🍂12月の特別御朱印🍂

今年も残すところわずかとなり、慌ただしい日々が続くかと存じます。 12月という月は、一年を振り返りつつ、新たな年を迎える準備を始める大切な時期ですね。 神社の銀杏も見頃のピークに入りました♪ 「煤払い」に「大掃除」、そして「年越大祓」と、一年を締めくくる12月は、「清め」のシーズンでもあります。 年の納めの月に一年を振り返り、清々しく新たな年を迎える機会とされてください✨ ◆「正月事始め」特別御朱印12月は一年の最後の月。年の納めに向かいつつ、その先に控えるお正月を

「神楽」と「雅楽」 1200年の時を超える世界最古のオーケストラ

秋も深まり、年末に向けて日々の忙しさも増してまいりました🍂 すっかり朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたが、お体には十分気をつけてください。 さて、当社では先月に秋季例祭の神賑行事として本殿前に特設舞台を設え「雅楽の夕べ」を催し、雅楽の奉納演奏を行いました。 「雅楽の夕べ」にて御神前で演奏した、神様に捧げる音楽は「雅楽」といいます。 また、そこで演じられる「神楽」は、御神前で神さまをもてなすために奉納される歌舞です。 今回は目にする機会はあるけどよく知らない…「雅楽」「

11月23日は「勤労感謝の日」 全国の神社で行われる「新嘗祭」とは

寒さが日増しに募る11月。 いかがお過ごしでしょうか。 境内も大分色づいて参りました…♪ もうすぐ11月23日。 国民の祝日である「勤労感謝の日」ですね。 毎年この日には、皇居をはじめ全国の神社で行われている大切なお祭り「新嘗祭」が催されています。 ◆現在の「勤労感謝の日」と新嘗祭11月23日の「勤労感謝の日」は、勤労を尊び、生産を祝い、国民が互いに感謝し合う日ですが、戦前は「新嘗祭」という名前の日でした。 今でも「新嘗祭」は、毎年11月23日に宮中をはじめ、日本全

秋は物悲しい歌が多い? 『和漢朗詠集』に見る「秋」

秋風が心地よく、木々が紅葉に包まれる季節がやってきました🍂 紅葉の美しさを感じながら、秋を満喫したいですね😊 赤や黄色の紅葉は、日本の自然が生みだしたもの。 そんな季節の移ろいに合わせて色を変える紅葉には、華やかさだけではなくどこか物悲しさも感じますね…🍁 「詫び寂び」を感じる 日本の秋冬を前に、生命が枯れていくことで彩られる秋の葉の色づきは、葉に含まれる物質の変化によって引き起こされる自然現象。 つまり紅葉は、季節の移ろいに伴う命の循環です。 そんな紅葉に、日本

お”むすび”、”むす”こ・”むす”め、”むすび”の言葉…「結び」付くことで生まれる力

今月末まで授与している「みのり・むすび」特別御朱印。 こちらの御朱印で、キーワードとなるのが「むすび」という言葉です🎀 皆さんは、「むすび」という言葉から何を思い浮かべますか? 「結ぶ」という言葉には、“ひも状のものをくくる”という意味のほかにも「繋げる」「まとめる」「創る」「固まる」「締める」のようなさまざまな意味があり、「人と関係をむすぶ」「契りをむすぶ」といった“ご縁や心をつなぐ”意味でも使われます。 古来、願いを込めて結ぶことは、“人の想いまでをも留まらせるこ

子供たちの成長を祝う「七五三」

11月は「むすび」の月。 春に蒔いた種が結実し、秋の収穫という形で結果としてあらわれます🌾 11月はそんな秋の収穫に感謝する「新嘗祭」の月ですが、子供の成長に感謝する「七五三」の月でもあります。 七五三の頃は晴れ着のお子様とご家族が多くいらっしゃり、神社に笑顔があふれる季節です😊 ◆子供の成長を節目で感謝する「七五三」「子供は神様からの授かりもの」という言葉がありますが、子供が生まれると、ひと月を過ぎた頃に初宮参りをして、氏神様に無事の出産・生育に対する感謝とご報告のお

“道ひらき”の神様「猿田彦大神」のはなし 【日本三大庚申塚】

当社の本殿の向いに鎮まります庚申塚には、日本神話にも登場する「道ひら き」の神様、猿田彦大神がお祀りされています。 11基もの庚申像や庚申塔が集められたこの庚申塚は「日本三大庚申塚」の一つとされ、その多くが17世紀の中頃、今から約370年前頃のものと歴史の深いもの。 そんな当社の庚申塚前に、この10月に太宰府天満宮から恵与いただいた梅を植樹する機会をいただいて、改めてご紹介をさせて頂きたいと今月の「道ひらき」特別御朱印が生まれました…✨ ◆“道ひらき”の神様「猿田彦大神

✨11月の特別御朱印✨

11月は「むすび」の月。 宮中をはじめ、全国の神社で一年の実りを神様に捧げる「新嘗祭」が行われる月です😊 今年いただいた多くの実りや結びに感謝を捧げる機会とされてください✨ ◆「道ひらき」特別御朱印当社の庚申塚は、「喜宝院 入谷庚申堂」から遷祀された「日本三大庚申」の一つにも数えられる貴重なもの。 「道ひらき」特別御朱印は、庚申塚にお祀される 道ひらきの神様「猿田彦大神」の御神徳を現したものです。 猿田彦大神に導かれる御祭神の小野篁公、菅原道真公、そして神社の動物た

天皇が「知らす国」日本

今回は日本最古の歴史書である『日本書紀』についてのお話の続きです。 今回は日本最古の歴史書『日本書紀』についてのお話ですが、「『日本書紀』は難しい」というイメージを持つ人は多いかもしれません。 確かに、『日本書紀』を読む際には翻訳や背景の理解が必要で、内容も難解な部分があります。 しかし、『日本書紀』に基づいた昔話や童話も多く存在するため、実際に読んでみるとどこかで聞いたことがあるような、なじみ深いお話も多くあります。 では、今回も日本書紀の世界へと誘います✨ 神話に

「十三夜」は、十五夜よりも お月見にふさわしい?

秋が深まり、美しい月が夜空に輝く季節がやってきました。 お月見といえば十五夜の「中秋の名月」が有名ですが、日本由来のお月見の風習で「十三夜」があることをご存じでしょうか。 今回はそんな10月27日の「十三夜」、そしてお月見の風習についてのお話です🌕 ◆十三夜は日本で生まれた風習🌕お月見といえば、一般的には中秋の名月「十五夜」のイメージが強いと思います。 十五夜は旧暦の8月15日の夜のこと。 「中秋の名月」という名前は旧暦で7月を初秋、8月を中秋、9月を晩秋と呼んだこと

『日本書紀』を知る! 天照大神が授けた“三つのお告げ”とは

今回は日本最古の歴史書『日本書紀』についてのお話ですが、「『日本書紀』は難しい」というイメージを持つ人は多いかもしれません。 確かに、『日本書紀』を読む際には翻訳や背景の理解が必要で、内容も難解な部分があります。 しかし、『日本書紀』に基づいた昔話や童話も多く存在するため、実際に読んでみるとどこかで聞いたことがあるような、なじみ深いお話も多くあります。 また、相撲に結婚・離婚、稲作や皇室など、“様々な物事のはじまり”が描かれている書物でもあり、日本の原初を知る上で大きな

10月は神さまと関係が深い月! 秋の恵みに感謝を捧げる「神嘗祭」

ようやく秋らしい気候になってきましたね🍂 紅葉はもう少し先ですが、この季節は「実りの秋」とも呼ばれるように、10月11月は「収穫の月」ということで、神社でも収穫感謝のお祭りが続きます⛩ ◆伊勢の神宮と皇居で行われる「神嘗祭」10月17日には、皇居の賢所と伊勢の神宮において、今年の初穂を八百万の神々に先駆けて天照大御神に捧げるお祭り「神嘗祭」が執り行われます。 神嘗祭では天皇陛下が自らお育てになられた新穀を収穫し、八百万の神々に先駆けて天照大御神の鎮まる神宮と皇居の賢所に