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初詣2024

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新しい年のはじまりに、心新たにお参りを頂ければ幸いです。 生活の中で馴染みが薄い文化や伝統的な習俗も丁寧に紐解き、お伝えできればと思います。
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「冬至」といえば柚子湯! 温泉で身体を清める?

12月も後半に差し掛かりました。 すっかり寒さも増して境内のイチョウも色づき、本格的な冬の到来を感じています⛄ クリスマスにお正月…何かとイベントごとの多い12月には、1年で最も夜が長い「冬至」の日もやってきます。 今年2023年の「冬至」は12月22日です。 冬至といえば柚子湯! だけど、なんで冬至には柚子を浮かべたお風呂に入るのでしょうか…? 今回は、そんな冬至に関するお話です。 「冬至」を境に太陽は強くなっていく冬至は1年で最も太陽が低くて昼も短い、「太陽の力

こよなく梅を愛した菅原道真公 その清らかなるご生涯

寒さが厳しい日々が続くなか、日差しはだんだんとあたたかく柔らかくなっていることを感じます😊 この時期は梅の花が咲く様子を愛でながら、春の訪れと新しいはじまりへの期待で胸がいっぱいになります。季節が確実に巡っていることを実感いたしますね…🌸 今回は当社御配神である菅原道真公のご生涯と梅についてのお話です。 ◆2月の梅をテーマにした御朱印をご紹介2月は「梅」をテーマに、寒さに震えながらも春を待つ「梅花」特別御朱印、そして飛梅伝説から想起した「飛梅」特別御朱印を授与しておりま

「飛梅伝説」と菅原道真公 ~東風吹かば に込めた想いと~

2月の厳しい寒さの中、梅の赤や白い花びらが優雅に咲き誇る様子はまるで自然界が目を覚まそうとしているかのよう…♪ 当社でも、拝殿向かいの太宰府天満宮より御恵与いただいた「道ひらきの梅」が春に先駆けて花を咲かせ、訪れた方々の心を和ませてくれました🌸 さて、今回は当社御配神・菅原道真公が愛した梅の花と、御名歌についてのお話です。 ◆「東風吹かば~」道真公の想いに応えた「飛梅」当社の御配神であり「天神さま」と親しまれる道真公は、子供のころから梅をこよなく愛し、自宅でも梅花を愛で

小野小町と小野篁 ふたつの「花の色は~」の和歌

毎日寒い日が続きますが、あちこちでつぼみがほころび、春の息吹が感じられる季節になってきました😊 本格的な春の到来が待ち遠しいですね…✨ ◆2月の祭礼についてさて、今月2月は当社にとって「祭礼が多い月」でもあります。 毎年2月11日は「紀元祭」が、2月17日は一年の平安を祈る「祈年祭」が行われます。 そして令和の御代になり、天皇陛下の誕生日をお祝いする「天長祭」も2月23日に行われることとなりました。 そして、当社の御配神である菅原道真公の御神起(ご命日)も、 延喜3[

「祈年祭」と書いて「としごいのまつり」と読む

1年で最も寒いとされる2月。 寒さが厳しい日々の中でも、春を感じられるような穏やかな日が増えてきたように感じます🌞 春が近づくと気持ちも明るくなります✨ さて、今回は毎年2月に宮中並びに各地の神社で行われる「祈年祭」についてのお話です。 ◆春を寿ぐ「祈年祭」毎年2月17日には、「祈年祭」という、“これからの1年が豊かな良い年であるように と祈るとともに、国家の安泰を祈願する重要なお祭り”が行われます。 このお祭りは、稲の美称である「とし」、祈りや願いを指す「こい」を用い

お稲荷さんの祭礼「初午の日」 令和6年はいつ?

年明けから一ヶ月が経ちましたが、皆さまいかがお過ごしでしょうか 今年は辰年! 龍のように力強くしなやかな1年にしたいものですね🐉 ◆十二支が時間の基準? 干支を基準に、一年を十二支に当てはめて12年でひと回り。 24歳・36歳・48歳など、その年の干支にあたることを節目と捉えた「年男」や「年女」という表現があったりしますが、日本では古来より時間や方位を十二支に当てて数えてきました。 草木も眠る丑三つ時、丑寅は鬼門の方角などの表現があったり、安産祈願は戌の日に…というよ

【2月23日】"天皇陛下のお誕生日"「天長祭」の話

暦の上では立春を迎えましたが、2月は一年で最も寒いとされる月です。 日々寒さが続きますが、だんだんと春を感じられる日も増えてきたように感じます。これから迎える新しい季節への期待が募りますね…😊 さて、今回は2月23日の天皇陛下の"お誕生日"にまつわるお話です。 ◆「天皇誕生日」と「天長祭」2月は当社では祭礼の月。 「節分祭」「祈年祭」と進み下旬、2月23日の「天長祭」の頃には、体感でも春を感じられるような暖かい日も増えていきます😊 「天長祭」とは、天皇陛下のお誕生日を

春の到来を告げる「道ひらきの梅」

寒さ厳しい冬の中、梅の花が咲きはじめる2月。 1月末頃からは、当社境内の「天神梅」「鶯宿梅」、「道ひらきの梅」が花を咲かせはじめました🌸 「道ひらきの梅」は、他の花々に先駆けて春を告げる早咲きの梅です。 当社の御本殿には御祭神の小野篁公と相殿で、御配神である菅原道真公がお祀りされています。 「天神さま」と親しまれる道真公は、子供のころから梅をこよなく愛し、ご自宅でも梅花を愛でられておりました。 その邸宅は古くは天神御所 紅梅殿・白梅殿とも呼ばれていたと伝えられていま

【2/3は節分👹】節分に豆をまくのはナンデ…?🤔

毎日寒い日が続きますが、立春を前に春の足音が聞こえる頃。皆さまいかがお過ごしでしょうか。 気持ちの上ではまだまだ「冬」⛄ですが、河津桜の蕾も大きく膨らみ暦の上ではもうすぐ春がスタートします🎵 今年は、感染症の影響でここ数年見合わせていた「豆まき」も本来の形に戻して斎行致します。 授与所では一足先に「福豆」の授与を、また授与品をお受けなられた方に、「ぷち福豆」(立春まで)をお分かちしております。 立春を目前にしたこの節目に春の到来を寿ぎ、除災招福の福豆をいただかれて、健や

⛩️「福豆」の授与が始まりました👹

立春の前日に行われる追儺神事(豆まき)は、「年越の大祓」のように、大きな節目の前日に「災厄を祓って、芽吹きの春を呼び込む」除災招福の神事です。 当社では、例年「節分祭」の後に、追儺神事として「豆まき」が行われています。 今年の祭礼及び追儺式は通常通り、【本殿・神楽殿を繋げて執り行う】運びとなりました。 午後3時より本殿にて祭儀を執り行い、3時45分より神楽殿からの追儺神事「豆まき」となります。 当日のご参列が難しい方にもと、授与所にて「福豆」の授与を行っております。

和歌「わたの原…」から見る 小野篁の波乱に満ちた旅路

早いもので令和6年の一月ももう中旬。 寒の入りとともに、寒さが一段と厳しくなってきたことを感じます。 当社では今月、年の最初のご縁日である1月19日に、「新年祭」を執り行います。 新年祭とは、新年にあたり昨年一年間、大神様にお守りいただいた感謝を捧るとともに、今年の平安と弥栄を祈り上げるお祭りです。 公への祈りを共に捧げる日としてお過ごしをいただければ幸いです。 ◆特別御朱印「初詣」の和歌今月授与している「初詣」には、百人一首でも有名な和歌が記されています。今回はあの和

お正月はいつまで? 正月疲れは「七草がゆ」で癒す

年が改まり、皆さま思い思いにお正月を過ごされたことと思います😊 青空広がる清々しい陽気の中で初詣に行かれた方、大切な人とゆっくりお過ごしになられた方など様々と思います。 そんな「お正月」、一体いつまでがお正月と呼べる期間かご存知ですか…? いつまでが「正月期間」?そもそも「正月」というのは太陰太陽暦の「最初の月」のことであり、「1月いっぱい」という回答もあながち間違いではありません。 ですが、一般的に「お正月」というと学校や仕事がはじまるまでの、年初の正月関連の行事を

「獅子舞」は、なぜ頭を噛んでくる?

新しい年を迎え、皆さま清々しくお過ごしのこととお喜び申し上げます。 昨年は冬でも穏やかな陽気が続き、あまり冬らしさを感じさせない気候でしたが、新年を迎えると空気が引き締まり、パリッとした雰囲気が漂っています…✨ 今年も本殿には、戦前以来“80余年ぶり”にお目見えした獅子を設え、皆さまをお迎えしました。 今月授与しております「芽出度事始」特別御朱印も、この「獅子舞」がモチーフです。「疫病退散」を祈念し、芽出度くあしらいました🎵 今回はそんな「獅子舞」についてのコラムです👀

「初夢開き」のお知らせ 【1/7-8(日-月祝)開催】

新年は如何お過ごしでしょうか🎍✨ 今年も、1月7日(日)8日(月祝)の2日間、皆さまの新年の抱負を夢絵師が無料で絵馬に描く「初夢開き⛩️」が開催されます。 新春にあたって、多くの方への今年の夢の後押しを と、夢絵師があなたの夢を"無料"で絵馬に描きます⛩️ 皆様の新年の抱負を夢絵師が無料で絵馬に描く、”お参り🙏のワークショップ”です✨ 1月7日( 日 )10:00~16:00   1月8日(月祝)10:00~15:30          於:小野照崎神社境内 新春に